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ブログBlog

多いですよ、尿石症

更新日 2018.1.8

 2018年が始まりました。ずいぶん寒くなりましたが、寒くなると特に、猫の尿石症が増える印象があります。そこで昨年末に書いたこの記事を載せようと思います。
   「あれ、どうしたのかな」と思うほど、今年多く見られた症例は尿石症です。尿石とは、膀胱や尿道内にできた結石のことです。尿石症の主な症状は、頻尿、血尿、排尿時に力む、トイレにこもる、などです。原因は、過剰なミネラル(カルシウム、リン、マグネシウムなど)の摂取、尿のpHの変化、水分摂取量の不足などが考えられます。尿石症の主な治療には、①尿石症管理用の食事による継続治療、②手術による摘出(尿石が溶解しない場合)があります。  尿石症は犬猫どちらにも発症するので、日頃から注意深く観察し、早期に発見して治療に努めることが大切です。もし、発症した場合は、次のことに注意してください。①新鮮できれいな水道水を与える(井戸水は不適切)、②水分を含んだ食事(缶詰など)を与える、③トイレを清潔にして排尿を我慢させない、などです。
(庄東タイムス 平成29年12月29日号より抜粋)

 ちなみに写真に写っているピンセットの先端にある白い物体が「尿石(尿路結石)」です。たった1mm程の大きさですが、この尿石がオス猫さんのおちんちんの先に詰まっており、おしっこが全く出せなくなっていました。自分も男ですので、こんなものが詰まったらと思うと、恐ろしいですね…  ワンちゃんも、ネコちゃんも上記のような症状が見られたら早めにご相談ください。


椎間板(ついかんばん)ヘルニア

更新日 2017.12.07

 こんにちは。「椎間板ヘルニア」という病気をご存知でしょうか?人間にも同じ病気があるので、名前を聞いたことがある方は多いと思います。  椎間板とは、ひとつひとつの背骨の間に存在する円形の軟骨のことで、背骨を支える役割をしています。背骨の中には脊髄(せきずい)といって、脳から続く大事な神経があります。ある日突然、椎間板の中から椎間板物質といわれる物が、神経に向けて飛び出し、神経を圧迫するのが「椎間板ヘルニア」と呼ばれる病気です。首のあたりに起こる場合と、胸から腰の辺りにかけて起こる場合があります。  神経が圧迫を受けるとワンちゃんに痛みが出ますが、症状の重たい場合、足が麻痺して立てなくなったり、自力でおしっこを出せなくなったりします。  ワンちゃんに麻痺が出て、歩けなくなるような重たい症状の場合、手術が必要になることが多いです。腰の辺りに椎間板ヘルニアが起こって、後ろ足が麻痺した場合、進行すると、後ろ足が全く痛みを感じなくなることがあります(深部痛覚の消失)。痛覚を消失してしまうと、手術をしても再び自力で歩けるようになる可能性は50%くらいと言われています。ですから、ワンちゃんが「突然後ろ足が立てなくなった」といった症状が出た場合、椎間板ヘルニアかもしれないので、なるべく早く相談していただけたらと思います。  この病気は写真のような「ミニチュア・ダックスフンド」に発生が多く、ミニチュア・ダックスフンドは、椎間板ヘルニアを起こすワンちゃんの50〜70%を占めると言われています。猫でもこの病気は存在しますが、発生は稀なようです。  

*下のボタンをクリックすると、当院で行った椎間板ヘルニアの手術中の写真が出ます。
   苦手な方はご覧にならないでください。


詳しくはこちら


ペットロスを乗り越える

更新日 2017.11.16

 こんにちは。今回は思うところがあって、以下の記事を載せようと思います。よかったら読んでください。  ペットを失った悲しみのことをペットロスと呼んでいます。家族同様に暮らした犬や猫が亡くなることは、飼い主さんに大きな喪失感をもたらします。中には、なかなか立ち直ることができず元気のなくなる人もいます。しかし、それでは亡くなった動物たちもきっと喜ばないことでしょう。  そこで、よく言われているペットロスの癒し方について。①涙を流すなど悲しい自分の感情を素直に表現する。②葬式や墓参りをするなどして、別れや死を受け入れる。③無理をせず、マイペースで過ごす。④知人や共感し合える仲間と動物の話をし、感情を整理する。⑤新しい犬や猫を迎え入れ、新たな生活を始めるなど。この他にも、悔いのない治療や看取りなど終末期に最善を尽くしたことが、飼い主さんの癒しになっていくそうです。  ともあれ、多くの笑顔と幸せを運んでくれた伴侶動物への感謝を忘れず、私たちはこらからも元気に生きていかねばと思います。
(庄東タイムス 平成28年10月31日号より)


尿管結石

更新日 2017.9.5

  こんにちは。写真は、ワンちゃんの尿管を切開して取り出した結石(けっせき)です。「結石」とは、「臓器内にできる石のように固いもの」のことです。腎臓、尿管、膀胱などの尿路にできる「尿石」、胆囊の中にできる「胆石」などが結石の代表的なものです。尿管(腎臓から膀胱へ尿を輸送する管)の中に結石があると「尿管結石」という診断名になります。
 人間は、尿管に結石がつまると、猛烈な痛みに襲われるようです。私の知人が、尿管結石を発症した時は、急にその場にうずくまって、立てなくなっていました。
 では、ワンちゃん、ネコちゃんの場合はどんな症状が出るかと言うと、様々な症状が出ます。尿管は2本あるので、両側ともにつまると、おしっこが流れ出なくなり、かなり危険な状態になります。このワンちゃんは片側の尿管に写真のような結石が詰まっていましたが、「食欲がなくなった、吐いている」という症状で来院されています。血尿が出ることもありますが、明確な症状が認められないことも多いです。
 検査した結果、尿管結石が原因と診断し、手術でつまった尿管から結石を摘出したら、ワンちゃんは元気になりました。
 尿管結石を放置しておくと、つまった側の腎臓がそのうち機能しなくなります。ですから、早めに結石を取り除いて尿が流れ出るようにしてあげなくてはなりません。人間が尿管結石で激痛を伴うことを考えると、ワンちゃん、ネコちゃんも本当はかなり痛いのではないかと思います。そういう意味でも取り除いてあげられてよかったなと思います。
 結石の種類は「シュウ酸カルシウム」と呼ばれるものでした。ワンちゃん、ネコちゃんの尿管につまる結石は、シュウ酸カルシウム結石が多いようです。この結石はできてしまうと、手術で摘出する以外は消すことが難しいです。この結石は、食事療法でも再発が完全に防げるわけではないので、獣医師と飼い主さんの頭を悩ませます。


眼圧測定

更新日 2017.7.7

 こんにちは。当院でも写真に出ている機器を用いて眼圧(がんあつ)の測定が可能になりました。何のために眼圧を測るのかというと、「緑内障(りょくないしょう)」の診断のためです。
 人間でも有名な病気である「緑内障」は、眼の中の水分の圧力(眼圧)が上昇し、視神経を圧迫し、激しい眼の痛みや失明を招く緊急性の高い病気です。ワンちゃんやネコちゃんの「緑内症」は、飼い主さんが気づきにくく、眼圧計で眼圧を測らないと適切な診断ができません。緑内障で眼圧が上がっていると、およそ24〜72時間で失明してしまい、失われた視力は戻りません。ですから早期発見、早期治療が大切なんです。日本のワンちゃんでは、特に高齢(7歳以上)の柴犬、シー・ズー、アメリカン・コッカースパニエルといった犬種に多く認められます。
 「眼が赤い、眼をこする、左右の眼の大きさが違う」といった症状が見られたら、緑内障が潜んでいるかもしれません。このような時は、積極的に眼圧を測定することをお勧めします。ちなみに測定は短時間ですみ、痛みはありません。


お尋ね一問一答

更新日 2017.7.6

Q1.蚊が媒介するフィラリア症の症状は?

A1. 慢性経過では、心臓病を発症する、咳が出る、腹水がたまるなどの症状が出ます。急性経過では、寄生したフィラリアによって血管が詰まり、血尿や呼吸困難といった症状が出てきます。犬はもちろん、猫も発症し命に関わる病気ですから、動物病院の指導により薬で予防するのが最善策ですね。

Q2.耳ダニって何?

A2.ミミヒゼンダニと呼ばれる体長0.3〜0.4mm程度の小さなダニのことで、犬や猫の耳の中に寄生します。耳が痒くて掻きむしってしまうと、出血したり他の感染症を引き起こしたりするので、治療が必要ですね。

Q3.マダニが恐い理由は?

A3.マダニは、森や林、河原や公園の草むらなどに広く生息し、吸血した際に皮膚炎や犬の命に関わるバベシア症などを引き起こします。近年、マダニが媒介するウイルスの感染でヒトも亡くなっています。特に春と秋は要注意ですよ。犬や猫が外から戻ったらマダニが付着していないか、耳、腹、指の間など体全体を調べてください。現在では、薬による予防が普及しています。
(庄東タイムス 平成29年6月30日号より)

フィラリア症の予防を忘れずに

更新日 2017.3.31

 今回は、私の過去の失敗談から。  
 9歳の時、私は待望の子犬を手に入れました。ところが、当時の家族には病気予防の知識が不足していたため、その愛犬をフィラリア症(犬糸状虫症)で亡くしてしまう結果となりました。物言えぬ不憫な動物の命を守りたいというその時の苦い思いが、私を獣医師の道へと駆り立てました。
 さて、フィラリア症は、犬や猫に死をもたらす寄生虫による恐ろしい病気で、蚊が媒介することは周知の通りです。猫は犬ほど発症率が高くないためかあまり予防がなされていません。しかし、猫が発症すると、肺に激しい炎症を起こし、呼吸困難や突然死という極めて悲惨な末路を辿ることになります。  この病気は、犬猫共に定期的に駆虫薬を投与することで予防することができます。私達を癒し励ましてくれる可愛い家族を守るためには、病気を確実に防ぐことのできる方法を選びたいものですね。
(庄東タイムス 平成26年8月31日号より)


混合ワクチン

更新日 2017.2.28

 こんにちは。「庄東タイムス」という地方紙に、2ヶ月に1回のペースで、当院がワンちゃん、ネコちゃんについての記事を書かせてもらっています。新聞社の方から、その記事を私自身のホームページに転載してもよいという許可をいただいたので、ブログのネタとして転載させていただきます。動物を飼われていない一般の方も読みやすいように、噛み砕いた表現を使用しているつもりです。ご容赦ください。
 犬や猫には、それぞれにかかりやすい感染症があり、発症すると致命的になる場合も少なくありません。犬も猫も、母乳から免疫を授かっているうちは多くの感染症から守られているのですが、離乳する頃になるとウイルスによる感染症にかかる確率がぐんと高くなります。この感染症を予防するには、混合ワクチンの接種が効果的です。  現在、混合ワクチンの接種を受けていない犬や猫は、かなり多いようです。特にワクチンの接種がなされていない野良猫や捨て猫は増え続けていると言われ、一歩外に出ればそこはもうウイルスに汚染された環境です。したがって、屋外に出る人間や動物が、雑多に存在するウイルスを身体などに付けて屋内に運び入れてしまうことは防ぎようのないことなのです。「健康で長生きを望むなら、子犬・子猫の時期からの定期的なワクチンを」と言われる理由は、まさに、ここにあるのですね。
(庄東タイムス 平成29年2月28日号より)


胆嚢(たんのう)の病気

更新日 2017.2.14

 「胆囊(たんのう)」という体の中の器官をご存知でしょうか?「胆囊」は、肝臓のすぐそばにある袋状の器官で、肝臓で作られた胆汁(たんじゅう)を一時的に蓄え、必要に応じて腸に胆汁を出しています。犬も猫も人間も「胆囊」をもっています。
 この胆囊にも様々な病気が起こることがあります。人間では、「胆石(たんせき)」といって、胆囊の中に結石ができる病気が有名ですよね。ワンちゃん、ネコちゃんにも胆石は存在しますが、今回はワンちゃんにたまに認められる「胆囊粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)」という病気について。難しい字を書きますが、簡単に言うと、胆囊の中にゼリー状の固い物質が溜まり、胆汁が流れ出なくなる病気です。進行すると肝臓が悪くなって黄疸が出たり、胆囊そのものが大きく破裂して体内に胆汁が漏れ出て腹膜炎になったりと生命が危ぶまれる病気です。   治療には手術で胆囊を摘出してしまうことが必要なのですが、この病気を発見した時に、ワンちゃんがかなり危険な状態に陥っていることも少なくありません。教科書的には手術をしても20%くらいが亡くなる可能性があると言 われています。ただし、早めにこの病気を発見して治療すれば助かる可能性がより高くなるようです。
 このワンちゃんは、「最近、食欲がない、元気がない」とのことで来られ、検査してみたらこの病気があることが分かり、手術しました。元気になってよかったのですが、特に超音波の検査をしないとこの病気があるかどうか分かりません。
 動物は喋らないので、飼い主さんからの問診や身体検査だけでは、得られる情報に限界があります。こういう病気を見逃さないためにも、費用はかかるのですが、精密検査をしていただくことは重要だと思います。

*下のボタンをクリックすると、当院で行った胆囊粘液嚢腫の手術中の写真が出ます。
   苦手な方はご覧にならないでください。


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