更新日 2019.12.20
↑「直腸脱」になった若い柴犬さんのお尻の写真です。赤く腫れているのが脱出した直腸の粘膜です。このまま放置しておくと、直腸の粘膜が壊死してくる可能性が高いです。
↑この病気の治療は、指で直腸粘膜を元の位置に戻し、数日間、肛門の周囲に糸を使って巾着(きんちゃく)縫合を行います。こうやって、粘膜が外に出てこないように肛門の穴を狭くしています。
↑抜糸後、数週間たったワンちゃんの肛門です。粘膜の脱出は治り、快食快便だそうです(笑)。
この「直腸脱」は下痢をして二次的に起こるので、下痢の原因を突き止め、同時に治療しないといけません。下痢が続くと、直腸脱が再発する可能性があるためです。