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「膝蓋骨内方脱臼」について −詳細−

更新日 2019.11.28

↑整復手術後(横からのレントゲン)

 この柴犬さんも、膝蓋骨内方脱臼による症状が認められたため、脱臼しないように整復手術を行いました。この写真は手術後に横から撮影した膝のレントゲンです。
 上の骨が大腿骨(太ももの骨)、下が脛骨(すねの骨)です。太ももの骨の溝を深くする「ブロック状造溝術」、脛骨を一部切って内外に移動させ、膝蓋骨が膝蓋骨靭帯ごと筋肉にまっすぐ引かれるように調整する「脛骨粗面転移術」という二つの方法を組み合わせて手術を行いました。これらの方法が、現在、世界的に普及している手術法です。
 早ければ1週間くらいで足を負重させて歩けるようになりますが、骨がくっつくまで安静が必要です。写真の柴犬さんも、骨がくっつくまで安静にしてもらいましたが、今ではまた元気にお散歩をされているようです。
 当院では手術の適応、不適応、メリット、合併症など飼い主様とよく相談させていただいたうえで、手術を行います。ウチの○○ちゃん、ひょっとしてこれあるかも…という時はご相談ください。

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