更新日 2017.2.14
↑開腹して現れた胆囊
指でさしている白い丸い物が「胆囊」です。大きく膨れていますが、正常ではここまで大きくなりません。
胆囊はすぐそばの肝臓にくっついており、簡単に手前に出てきません。胆囊を摘出するには、肝臓から胆囊を剥がさないといけません。
↑粘液の溜まった胆囊(胆囊粘液嚢腫)
肝臓から剥がした状態の胆囊です。粘液状の内容物を取り出すために胆囊に切れ込みを入れた後の写真です。
胆汁がゼリーのように固くなって、腸に向けて流れ出なくなっています。胆汁は肝臓で作られているにも関わらず、胆囊から肝臓に向けて逆流してくると、肝臓の細胞には悪い影響を与えます。このワンちゃんも粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ)が原因で肝臓が悪くなり、手術前には黄疸が出ていました。
このあと、写真の粘液が溜まった胆囊を摘出し、治療を続けた結果、ワンちゃんは元気になりました。